第2回《2025活字文化祭:日台活字交流講座》へようこそ
第1回「2023活字文化祭」にご参加・ご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
2025年の第2回では、その志を受け継ぎ、日本の専門家やデザイナーを再びお招きし、
オンライン講座形式で「次世代へ繋ぐ活字文化の未來」 をテーマに、
活版印刷の技術継承とデザインの革新について語り合う国際対話を展開します。
【開催情報】
日時:10月25日(火)14:30-17:40(日本時間)
形式:ZOOMオンライン配信
参加費:無料オンライン講座
言語:日本語→中国語 逐次通訳付き
参加登録:本プラットフォームより申込可能。事前登録者はZOOM URLより入室可能
開催30分前にログインしてください。
【時空を超えた対話が始まる】
文化保存の危機と希望
1960年代、台湾には200軒以上の印刷工場が存在していた。しかし今日、その数はわずか数軒にまで減少している。これは単なる技術の消失ではなく、文化的記憶の喪失を象徴している。デジタル時代において、出版と教育を支えてきた伝統技術は日常の視界から遠ざかりつつあるが、その独特な印痕と手触りは今なお比類なき魅力を放っている。
「活字文化祭」は、台湾と日本の活版印刷文化をテーマにした交流イベントです。
台湾から日本へ、活版印刷文字の圧痕から鉄道文化の刻印まで、日本の印刷博物館(東京)の教育実践と台湾科工館の収蔵経験を通じ、観客を国境と世代を超えた旅へと誘います。
関連展覧会のご案内
本講座は、台日文化交流特別展「鉄道と活版印刷の百年物語」(入場無料/会期:10/25~11/2/会場:台湾・重南109 台博小客廳)の開幕に先立つプロローグとして開催されます。講座・ワークショップ・展示を通じて、保存、教育普及、革新における台日双方の交流成果を共有し、活字文化がデザイン、地方創生、持続可能性の精神とどう結びつき、時代を超えた新たな価値を創造できるかを考察します。
【講座テーマ】
次世代:次世代へ繋ぐ活字文化の未來
― 時空を超えた対話がはじまる、活字文化を守り伝える旅。―
鉛の活字が刻む圧痕から文字の形まで、本講座では「印刷」が文化を伝える力を改めて見つめ、参加者は「一字一印」に込められた工芸の美しさを体感できます。伝統的な活版印刷の技術と文化を守りつつ、デザインや創造性の視点から次世代への継承を目指します。
Session 1:活版印刷の技術伝承
保存・教育から出版までの実践
印刷博物館(東京)の山田和美講師が、活版印刷の歴史と技術保存について解説。大型書籍『活版印刷体験ガイド』の制作と編集理念を紹介し、印刷工房が教育・研究・出版を通じてどのように工芸精神を継承しているかを共有する。
体験活動の普及事例を通じて、地域学校や文化施設との連携による活版印刷教育の可能性を探る。実物大資料による詳細な工程解説が特徴である。


Session 2: 活版印刷から文字を考える
デザインと書体の原寸美学
TOPPAN株式会社デザイナー保田卓也が『活版印刷を体験しよう』のデザインプロセスを例に、書体組版の歴史的進化と視覚デザイン表現を探究する。日本近代文字およびデザインへの影響について深く考察する。
本出版物は凸版印刷・印刷博物館発行で、「日本タイポグラフィ年鑑2023」グラフィック部門でベストワークを受賞。活版印刷の工程を原寸サイズの資料で見ることができる。


特別客員ゲストPitch 1:印刷博物館総合リニューアルプロジェクト
刷博物館の総合リニューアルのコンセプトとデザイン
日本のデザイナー中野豪雄が、印刷文化の歴史的展開をヴィジュアルアイデンティティと空間デザインへと再解釈し、その手法の概要を解説する。


特別客員ゲストPitch 2 主題:
科学工芸博物館の収蔵経験から出発
台湾国立科学工芸博物館の黃俊夫博士が、活版印刷の歴史と文化の融合について紹介し、科学工芸博物館による文化資産収蔵の努力と台湾活版産業のタイムライン構築成果を共有する。日本のデザイナー・専門家との対話を通じて、台湾の日本統治時代から現在までの活版印刷史料を探る。

AI・ビッグデータ時代における活字文化保存と継承の可能性と新方向について議論する。デジタル技術を活用した伝統技術のアーカイブ化と、次世代への効果的な伝達方法を模索する。
Agenda
【アジェンダ】
日本時間 | 内容 | 登壇者/説明 |
14:00-14:20 | 入場受付 | オンライン |
14:20-14:30 | 開場挨拶 | 予想文創科技(匠藏工坊) |
14:30-15:30 | Session 1:活版印刷の技術継承 | 講師:山田和美 印刷博物館(東京)印刷工房 |
15:30-16:30 | Session 2:活版印刷から文字を考える | 講師:保田卓也 |
| 16:30-16:50 | Pitch 1:印刷博物館再造デザイン | 客員ゲスト:中野豪雄 |
| 16:50-17:00 | Pitch 2:活版印刷産業文化保存 | 客員ゲスト:黃俊夫 |
| 17:00-17:40 | 総合座談・Q&A質疑応答セッション | 全登壇者 |
【講師陣】

Session 1
山田和美|
印刷博物館(東京) 印刷工房講師
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、2010年にTOPPAN株式会社入社。2012年より印刷博物館で活版印刷の保存と研究に従事。活版ワークショップなどの企画・運営を担当し、地域の学校や文化施設への出張講座も実施している。
代表作: 大型書籍『活版印刷を体験しよう』の企画・編集。日本タイポグラフィ年鑑2023グラフィック部門ベストワーク及び第64回全国カタログ展経済産業大臣賞受賞。

Session 2
保田卓也|
デザイナー|TOPPAN株式会社
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。
2009年よりTOPPAN株式会社勤務。
社会とデザインの関係性に関心を持ち、編集的アプローチとコンセプチュアルな造形を通して「発見」と「定着」が同時に起こるようなデザインを心掛けている。
受賞歴: The One Show銀賞、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク、全国カタログ展経済産業大臣賞

特別客員ゲスト 1
中野豪雄|
中野デザイン事務所 代表
武蔵野美術大学教授。
情報の構造化と文脈の可視化を主題に、グラフィックデザインの様々な可能性を探求する。「印刷博物館総合リニューアルプロジェクト」「建築雑誌2012-2013」などを手がける。
日本タイポグラフィ年鑑グランプリ、造本装幀コンクール経済産業大臣賞など受賞。

特別客員ゲスト 2
黃俊夫 博士|
国立科学工芸博物館 副研究員(蒐藏研究組)
1997年より科工館に勤務。台湾活版印刷産業調査と文物収蔵に専念。
館内には銅模、鋳字機、鉛字、活版印刷機など4万点以上の印刷関連文物を収蔵。2017年『文字の旅―台湾活版ガイド』出版。台湾印刷産業の歴史的文献研究の第一人者である。

お問い合わせ
2025活字文化祭 実行事務局
電話: +886 939-650-238(顏 エン)
E-mail: articollect2016@gmail.com
主催|予想文創科技有限公司(匠藏工坊)
協力|国立台湾博物館、台北市古蹟及歴史建築保存基金会
後援|台北市文化局
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